業務内容
木材の加工
設計図に基づいて、正確な寸法で木材をカットし、必要な形状に加工することが求められます。加工の段階でミスがあると、建物全体の構造に影響を及ぼし、設計通りに建築物を完成させることができなくなります。そのため、作業は非常に慎重かつ丁寧に進められます。
加工を行う前には、設計図を何度も確認し、寸法や形状の詳細をしっかりと把握します。作業場では、高精度の工具や機械を使用し、木材を正確に加工していきます。この過程では、ミリ単位の精度が求められることもあり、職人の技術と経験が試されます。
加工した木材の運搬
加工場で丁寧に準備された木材を、建築現場に運び込み、設計図通りに組み立てるための準備を行います。運搬には細心の注意が必要で、木材が傷ついたり、変形したりしないように慎重に扱います。現場に到着した木材は、適切な場所に一時的に保管し、作業の進行に応じて必要な木材を順次使用します。
運び込まれた木材は、現場での取り付け前に再度寸法や形状を確認し、必要に応じて微調整を加えます。この微調整は、現場の状況や気候条件などによって微妙に異なるため、職人の経験と技術が求められる作業です。微調整が完了した木材は、設計図に従って正確に組み立てられ、建物の骨組みを形成していきます。
組立て
木材が現場に到着し、必要な微調整が行われた後、いよいよ建築物の骨組みを作り上げていきます。この過程では、設計図に基づいて、木材を一つ一つ正確に配置し、固定していきます。柱や梁、床材、屋根材など、建物の主要な構造部分をしっかりと組み上げることで、建物の基本的な形が形成されます。
組み立て作業は、職人たちの連携と技術が試される場面でもあります。各部材を正確に接合し、構造全体の強度を確保するためには、経験豊富な大工たちが協力し合い、迅速かつ丁寧に作業を進めることが必要です。
ボード工事
主に石膏ボードや合板などのボード材を壁や天井に貼り付け、平滑で美しい表面を作り上げる作業を指します。この工事は、建物の断熱性や防音性、耐火性を向上させる効果もあります。
まず、ボード貼り工事では下地の準備が必要です。柱や梁に沿って木材や金属のフレームを設置し、そのフレームにボード材を取り付けます。ボード材は、寸法に合わせてカットされ、専用のビスや接着剤を用いてしっかりと固定させます。貼り付けの際には、ボード同士の継ぎ目が目立たないように、継ぎ目部分を平滑に仕上げることが求められます。
ボードが貼り付けられた後、継ぎ目やビス穴をパテで埋め、表面を平らに整えます。その後、サンディングを行い、さらに滑らかな仕上げにします。
建具工事
建具工事は、建物の機能性と美観を高めるための重要な作業で、主にドア、窓、襖、障子などの取り付けや修理、調整を行います。この工事は、居住空間の仕切りや防音、断熱効果を高めるために欠かせない工程です。
まず、建具工事では、設計図に基づいて適切なサイズや材質の建具を選定し、現場での寸法取りが行われます。既存の枠や壁に対して建具が正確に取り付けられるよう、ミリ単位の精度で寸法を測ります。その後、建具を現場に運び込み、枠に取り付けます。取り付けには専用の金具やネジ、接着剤が使用され、建具がスムーズに開閉できるよう調整が行われます。
リフォーム工事
リフォーム工事は、既存の建物を改修・改装することで、その機能性や美観を向上させるための工事です。住宅の老朽化対策やライフスタイルの変化に対応するために行われ、多岐にわたる作業が含まれます。例えば、内装の改装、設備の更新、耐震補強、断熱性能の向上などが挙げられます。
住人の要望や建物の現状を詳細に調査し、その後、具体的な設計図や見積もりを作成し、工事の範囲と内容を確定します。次に、実際の工事に移り、不要な部分の解体や撤去から始め、新しい設備や素材を取り付けます。内装工事では、壁紙の貼り替えや床材の交換、建具の取り付けが行われ、外装工事では外壁の補修や塗装が実施されます。